es[エス]の作品情報

【公開】
2001年3月7日ドイツ。日本公開は2002年6月22日。

【監督】
監督は、ドイツのハンブルグ出身のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。

代表作は、アカデミー賞外国映画部門にもノミネートされた「ヒトラー~最期の12日間~」など。

【キャスト】
2006年に映画「素粒子」で第56回ベルリン国際映画祭男優賞を受賞したモーリッツ・ブライブトロイのほか、ドイツの俳優クリスチャン・ベルケルやオリヴァー・ストコウスキなど。

【映画の見どころ】

映画のタイトルの「エス」とは、フロイトの精神分析学における自我のうちの無意識(エス)の領域のことです。

この映画の実験は、1971年にアメリカのスタンフォード大学で行われた実験を元にしています。実際の実験も2週間の予定で行われましたが、わずか6日間で中止に。

映画と同じように、看守役が囚人役に自ら進んで罰を与え、ついには暴力を振るうようになったからです。

実験の結果から、人間は強い権力をもつと、弱い人間に対して理性が保てなくなり、暴走してしまうということがわかります。

映画は、実際の実験よりも過激な内容になっている部分もありますが、権力をもった人間がどのように変化していくのか、そのあまりの変容ぶりにショックを受けることになるでしょう。

実際に起きたことなので、スリリングな展開を楽しめるホラー作品というよりかは、人間の本質や恐ろしさを知ることができる作品です。

【あらすじ】
とある大学の地下につくられた模擬刑務所で、20人の男たちを「看守」と「囚人」の役に分け、その役になりきって2週間生活させるという実験が行われた。

元記者であり、現在はタクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトロイ)は、珍しい実験への好奇心と高い報酬目当てで実験に参加する。

始めのうちは、看守も囚人もお遊び気分でそれぞれの役割を演じていたが、徐々に看守は囚人を従わせることを楽しみ始めていた。

そして、些細なことがきっかけで看守と囚人の対立は深まっていくことに。ただの役だったはずの看守は、権力を誇示するようになり、囚人に罰を与え、禁止されていた暴力まで振るい始める。

なすすべもなく、看守に従うしかない囚人。危険を感じた囚人は、研究者たちに再三、実験の中止を要請するがすべて無視され、楽しかったはずの実験は、いつしか惨劇へと変貌する。

エス
es[エス]